今年読んだ(購入した)本のまとめ(2)
前回の続きです。 今日はちくま学芸文庫まわりをまとめておきたいと思います。
前回紹介したコルモゴロフの関数解析の本をしばらく読んだあとで、もう少し硬派な関数解析の本もあったほうが良いのではないかと思い購入しました。 筑摩書房のサイトであとがきが公開されていたので本の大まかなスタンスは知っていたのですが、淡白な語り口で理論展開が進んでいくので、応用に役立つような具体例が豊富でないとモチベーションが保てない自分のような人間には読み進めるのが中々大変な教科書です(そもそも対象読者ではないのでしょうが…)。 幸い文庫本で持ち運びに優れているので、年末から来年にかけて少しずつ消化していきたいですね。
こちらは10年くらい前に購入したはいいが放置していた本を引っ張り出したら良書だったシリーズです。 この本に限った話ではないが、文庫本だからと安易に購入して積読状態になっているものが多すぎるので何とかしないといけない… タイトル通りルベーグ積分の本で、リーマン積分が抱える問題とルベーグ的な解決策を簡単に紹介したあと、1次元ユークリッド空間における測度・可測集合、可測関数およびルベーグ積分の理論を構成し、その後一般的な集合における測度空間の話へと展開していきます。 古い本の復刻版なので文体が古いのはちくま学芸文庫あるあるですが、その点を差し引けば今でも十分実用に耐えうる内容だと思います。 去年辺りから少しずつ読み進めているのに全く進んでいないので、今後もしばらくお世話になりそうです。
こちらは最近思いつきで買った本ですが、過度に簡略化されているわけでもなく他の確率論の本を読む前の導入として良いなぁと思いました。最初にσ加法族や測度空間の定義がいきなり登場して理論が展開していくタイプの教科書を読むのもいいのでしょうが、ある程度進んだあとに箸休めとして読むと確率論の本質的な理解を見直せて良いと思われます。ただ、冒頭でも言及されている通り確率論を本格的に展開するには不十分なので、余裕ができたらコルモゴロフの『確率論の基礎概念』あたりでも読もうかなと思っとります。
確率の話が出てきたので「じゃあ情報理論でもやるかぁ」と棚から引っ張り出してきた本。 流石に有名だと思うので、情報系の出身者なら一度は目を通した事があるかもしれない(最近は非平衡熱力学をやる物理学徒が読むのかもしれないけど)。 大学編入したあとに生協の本屋で購入した記憶があり、表紙が若干黄ばんでしまったのが残念ではあるが、それでも十分再読に値する名著です。 ちくま学芸文庫で出ている情報理論の本としては他にクロード・シャノン『通信の数学的理論』も有名ですが、そちらは後回しにしています(本棚にはあった)。
ちくま学芸文庫 Math&Science の本は他にもいくつか所蔵していますが(本屋で目に書いついたものを買いまくっていた悪癖のせいでやたら多い)、ちゃんと紹介できるほど読んだ・読み直した本はこのくらいです。



